【問題なし】歯がボロボロすぎて歯医者に行けない・恥ずかしい場合の対処方法
- 山浦 泰明
- 3月20日
- 読了時間: 10分

「歯がボロボロすぎて恥ずかしくて歯医者に行けない」、「今まで歯磨きをサボっていたと思われたくない」などと感じていませんか?
歯が崩れたり、虫歯が広がったりして見た目が良くないと、「こんな状態の歯を見せるなんて…」と不安や恥ずかしさでいっぱいになりますよね。
しかし、歯がどのような状態であれ、専門的な治療を受けることで機能や見た目を改善できる可能性があります。
また、放置すればするほど口腔内の状態は悪化し、全身への影響も懸念されるため、歯がボロボロであっても決して手遅れではありません。
この記事では歯科医院に行きたいけれど、「歯がボロボロでもうどうしようもない」、「恥ずかしくて見せられない」と感じている方へ向けて、解決策や心構え、治療の流れなどを詳しくご紹介します。
歯がボロボロで歯医者が恥ずかしい理由・よくある不安
歯の状態が悪いことに悩んでいても、実際に歯科医院に通うことができずに困っている方は少なくありません。
その背景には、以下のような不安や悩みが挙げられます。
1.「歯がボロボロだともう治らないのでは?」
歯がボロボロになってしまうと、すでに多くの歯が大きく欠けたり、虫歯が歯髄(しずい)まで進行してしまったりしていることがあります。
そうすると「もう手の施しようがない」「抜歯しかない」と悲観的になってしまい、「歯医者に行っても今さら何もできないのでは?」と考えがちですが、近年の歯科治療は材料や技術の進歩により、さまざまな治療方法が存在します。
たとえ重度の虫歯や歯周病などでボロボロになっていても、保存療法や補綴(ほてつ:被せ物・入れ歯などを使って歯の機能を補う治療)などで状況を改善できる可能性は十分にあります。
抜歯になった場合でも、インプラントやブリッジ、入れ歯といった方法で咬み合わせや見た目を回復することが可能です。
2.「費用が高額になるのでは?」
歯がボロボロだと治療の範囲が広がるため、費用面での不安が大きくなります。
確かに複数本の歯の治療が必要となると、被せ物や入れ歯、あるいはインプラントなど、保険適用外または高額になりやすい治療を選択するケースもあります。
ただし、保険診療内で治療できる範囲も多く、患者の予算や希望に合わせて計画的に進めることで、費用負担をコントロールしやすい場合もあります。
また、歯科医院では治療前に費用について相談できる機会を設けていることも多いため、高額な費用を心配して受診を先延ばしにするよりも、一度相談してみることで具体的な費用計画が立てやすくなるでしょう。
3.「治療が怖い…」
過去に痛い治療を経験したり、長期にわたって歯科に行っていなかったりすると、「歯科治療=痛い」というイメージが根強いケースがあります。
確かに大きく削ったり抜歯をしたりすると、ある程度の痛みや不快感は避けられません。
しかし、現在では麻酔などの医療技術が進歩し、痛みを抑えた治療が以前よりも格段に充実しています。
また、患者様の希望に合わせて、表面麻酔、電動麻酔器、笑気麻酔などを用意している歯科医院もあります。
痛みへの不安が強い場合は、まずはこのような麻酔の選択肢がある医院を探し、遠慮なく相談してみてください。
4.「不潔と思われたなくない」
「歯がボロボロの状態を見られたら、不潔と思われるのでは…」という恥ずかしさも大きなハードルになりがちです。
しかし、歯科医師やスタッフにとって、どんなに状態が悪い歯であっても、それは治療すべき患者の大切な歯であり、見た目ではなく「どうすれば痛みや見た目、機能を改善できるか」に集中しています。
なので過度に恥ずかしがる必要はありません。
実際、歯科医院ではそういった心理的なハードルが下がるように配慮してくれるところが多く、プライバシーに配慮した個室やカウンセリングルームを用意している歯科医院も増えています。
もし恥ずかしさで気持ちが萎縮してしまう場合は、事前に電話などで相談してみるとよいでしょう。
歯がボロボロの状態を放置することのリスク
歯がボロボロになっていても、痛みがそれほど出ていないと、つい受診を先延ばしにしてしまいますが、歯を放置したままにすると、症状がさらに悪化してしまう恐れがあります。
虫歯の場合
痛みの増加と神経の炎症
虫歯が進行すると、やがて歯の神経(歯髄)が炎症を起こして強い痛みを伴うようになります。
神経まで虫歯が達している場合は、根管治療(歯の根の治療)が必要となり、治療期間も長引きやすいです。
歯の破折(はせつ)や欠損のリスク
神経を抜いた歯は血液の供給がなくなり、もろくなりやすいため欠けたり割れたりしやすくなります。
また最終的に抜歯が必要になることもあります。
細菌感染が全身に広がる可能性
虫歯を放置し続けると、細菌が歯の根の先からあごの骨や血流を介して体内に広がるリスクがあります。
重症化すれば全身に影響が及ぶケースもあるため要注意です。
歯周病の場合
歯ぐきの腫れや出血が慢性化
歯周病は歯と歯ぐきの境目に溜まったプラークが原因で、歯ぐきや歯槽骨が破壊される病気です。
進行すると歯ぐきの腫れや出血が慢性化し、口臭も強くなります。
歯のぐらつき・抜歯のリスク
歯槽骨が溶けていくため、歯がぐらついたり、最終的には抜け落ちてしまう危険があり、抜歯のリスクが非常に高まります。
全身疾患との関連
歯周病が重症化すると、心疾患や糖尿病などの全身疾患との関連が指摘されています。
歯周病を放置することで生活習慣病が悪化しやすくなる可能性もあるため、早めのケアが必要です。
このように、歯がボロボロの状態を放置すると、痛みや機能喪失だけでなく、全身の健康リスクにもつながりかねません。
取り返しのつかないことになる前に、できるだけ早く歯科医院に相談することをおすすめします。

歯医者に行けない・恥ずかしい場合の対処方法
ここまで見ても、「やっぱり歯医者に行くのが怖い…」と思う方も中にはいるかもしれません。
ここではそんな方に向けて、恥ずかしさを克服し、受診の第一歩を踏み出すための対処方法を紹介します。
まずはカウンセリングや相談だけでも受ける
歯科医院によっては、初診の段階でカウンセリングや相談のみを行うことが可能です。
実際の治療をすぐに始めるのではなく、まずは口腔内の状態や患者の悩み・希望をヒアリングし、今後の治療プランの大まかな流れや費用の目安を提示してもらえます。
カウンセリングを受けることで、治療への不安を軽減しやすくなるうえに、どういった方法で治療を進めるかを理解できるほか、治療を始めるかどうかをゆっくり検討できる点も大きなメリットです。
もし「いきなり治療されるのではないか」という不安がある場合は、「相談だけでも大丈夫でしょうか?」と事前に電話やメールで問い合わせてみてください。
歯科医師への不安・希望を事前に伝える
どんな些細なことでも、治療前に歯科医師やスタッフに相談してみることが大切です。
たとえば、「痛みを極力抑えた治療にしてほしい」、「保険治療を中心に考えてほしい」、「恐怖心が強いので少しずつ進めてほしい」、「治療内容や費用を詳しく説明してほしい」などの要望を伝えておくと、歯科医師も配慮した対応がしやすくなります。
恥ずかしさや緊張感が少しやわらぐだけでなく、結果的に納得感の高い治療を受けやすくなりますので、治療をスムーズに進めるためにも、遠慮せず自分の気持ちを打ち明けてみましょう。
セカンドオピニオンをする
歯がボロボロな場合、治療の選択肢が複数考えられることは少なくありません。
同じ症状でも、歯科医師や歯科医院の方針によって提案される治療計画が異なる場合があります。
もし「この治療が本当にベストなのか」、「他にもっと合った方法があるのでは?」といった疑問が湧いたら、セカンドオピニオンの取得を検討してみましょう。
別の歯科医師に意見を聞くことで、異なる視点からの治療方法が得られるだけでなく、歯科医院ごとの雰囲気や対応を比較できるため、とりわけ高額な治療や大規模な治療を検討する場合は、納得感を高めたうえで治療に踏み切ることができます。
なお、別の医院に相談する際には、現在までの治療内容を示す資料やレントゲン画像、診断結果などを持参すると、よりスムーズに話が進むのでおすすめです。
歯科医院選びのポイント
最後に良い歯科医院を選ぶ際にチェックしておきたいポイントをいくつかご紹介します。
1.カウンセリングを丁寧に行うか
歯科医院によっては、初診時に丁寧なカウンセリングを行い、患者の口内状態や悩みをじっくりヒアリングしてくれるところがあります。
治療のゴールや費用の目安、治療にかかる期間などを最初にしっかりと説明してもらえると、不安が軽減しやすくなります。
また最近では、カウンセリングルームを設けてプライバシーに配慮している医院もあり、患者が質問や要望を言いやすい雰囲気を作っているケースが増えています。
質問に時間をかけて答えてくれるかどうかも、医院選びの重要なポイントと言えるでしょう。
2.患者さんに合った治療計画を提案してくれるか
歯がボロボロになっている場合は、虫歯・歯周病の治療箇所や補綴の必要性など、治療範囲が広がりやすく、その分、治療方法も多岐にわたる可能性があります。
そのため、一方的に高額な治療や最先端の治療をすすめられるだけでなく、保険治療や複数の選択肢を提示してくれる歯科医院を選ぶと安心です。
また、治療のステップを段階的に説明してくれたり、患者の生活スタイルに合わせた通院計画を立ててくれたりするかどうかも大切な確認事項ですので、患者の希望を尊重したうえでベストな治療計画を考えてくれる医院なのかチェックしておきましょう。
3.清潔で通いやすい環境か
診察室や待合室、トイレなどが清潔に保たれているかどうかは、歯科医院選びにおいては重要です。
また、アクセスの良さや駐車場の有無、駅やバス停からの距離など、通いやすい環境が整っているかどうかもチェックしておきましょう。
継続的に通うためには、診療時間が自分のスケジュールに合っているかどうかも重要ですので、予約システムの利便性なども含め、通院をストレスなく続けられるか総合的に見てましょう。
4.スタッフや歯科医師の雰囲気
歯科医師やスタッフとコミュニケーションが取りやすいかどうかは、治療を続けていく上で非常に大切なポイントです。
受付の対応や電話応対の印象が良い、説明がわかりやすい、こちらの不安や恐怖心に配慮してくれるなど、「ここなら安心して通院できるかも」と感じる医院は少なくありません。
歯がボロボロであることを恥ずかしく思っている場合でも、親身に寄り添ってくれる医院なら、遠慮なく相談しやすくなります。
怖さや不安を率直に伝えられる雰囲気かどうかを、来院時や問い合わせ時に見極めてみるのも良いでしょう。
歯がボロボロでお悩みの方は山梨県甲府市の「山浦歯科医院」
山梨県甲府市の山浦歯科医院では、歯周治療(歯周病・インプラント治療)を中心とし、経験豊富な専門医・スタッフで世界基準の高精度の治療を実施しています。
当院では、患者さま一人ひとりに適した治療計画を立案するだけでなく、治療方針や費用、期間なども患者さまが理解しやすいよう丁寧にご説明しております。
また、カウンセリングのみの対応やセカンドオピニオンも承っておりますので、甲府市周辺でもし歯でお悩みの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。